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ちょっと待って、新東名(第二東名)

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伊勢原市における第二東名建設の経過、情報、個人的意見を載せていきます

絶望的な「9314キロから11520キロへ」

 道路問題について書いてある「道路独裁・官僚支配はどこまで続くのか。星野眞三雄著。講談社」という本を読みはじめた。

 それによると、2009年4月27日の高速道路の建設計画を審議する国土交通省の諮問機関、国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)において、今まで高速道路建設予定で、必要かどうか議論するはずだった9342キロを超えて、それ以外の部分一部を整備計画に格上げした。9342キロを超えた部分について「建設にゴーサインが出たことになる」とのこと。
 それも、たった1時間半の会議で、不採算路線について、1兆8700億の出費を、税金で建設することに決定した。
 会議について、民主党、馬淵澄夫議員は、「何とも異様な会議で傍聴席から怒号が飛ぶような会議だった。セレモニー、とにかく時間さえ過ぎれば自動的に採択というような国幹会議で、非常に重要なことが決まった。小泉政権以来凍結されていた高速道路事業が初めて整備計画として承認された。」と話したと書いてある。

 何ということだ。「無駄な道路は作らせません」と小泉政権時代、石原伸晃氏が言ったりした記憶が空しく思い出される。9342キロも平然と乗り越えて、この借金まみれ、貧困が多くの襲う時代に、怒号と非難の中、無駄な道路を平然と作る人々の精神はどうなっているんだ。子孫に莫大な借金と自然破壊と農業破壊を残して、何とも思わないのか?

 大体、小泉政権の道路公団民営化の際に、高速道路保全債務返済機構をつくって、高速道路株式会社にくっつけて、国とのパイプにしたのが間違いだった。上下二段方式と呼ばれる、この方法が間違いだったのだ。
 それを行った、小泉元首相も猪瀬直樹氏も改革ならざる改革をしたのだ。
 この「道路独裁」という本には、その事情が新情報をもとに書いてあるようだ。

 道路建設で利権を手にする道路族は、小泉政権で批判されても、何の問題もなく生き残り、以前と同じように、あるいは以前以上に、無駄な道路を作り続け、今のところ、それに歯止めをかける者はいない。
 民主党もそれはできていない。そのことがこの本を読み始めてはっきりわかった。

 第二東名もこのままでは、作られる。そうして子孫は、莫大な借金と自然破壊と農業破壊に苦しむことになる。それを国の代表者は決定し、承認した。子孫のことなんて、その人たちにとってどうでもいいのだ。
 今の自分の利権さえ取れれば、国の将来も子孫の生活もどうでもいい。そう考えているのだ。

 納得できない。私は絶対に納得できないぞ。
by chottodainitoumei | 2010-12-22 14:58

by chottodainitoumei